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Clarinet Polka(クラリネット・ポルカ)* HamoAko(ハモアコ )

ポーランド民謡『クラリネット・ポルカ(通称クラポル)』をハーモニカとアコーディオンのデュオ用に楽しくアレンジしました。楽器以外のカラフルなアクセサリーはすべて、アーティストのCoklicoさんによるハンドメイド作品です。音楽と一緒にお楽しみください。Nous avons arrangé « Clarinette Polka » (folklore polonais) pour le duo Harmonica et Accordéon. Les accessoires que nous portons sont créés par une artiste japonaise Coklico. Amusez-vous bien


# by DegorgeRie | 2021-03-22 17:23

【パリの中庭でアコーディオン 2】À Paris dans chaque faubourg * パリ祭

1933年公開のフランス映画「巴里祭」は、フランスの革命記念日を控えたパリの下町を舞台に繰り広げられる、花売り娘とタクシーの運転手の恋物語。主題歌であるこの曲のタイトル「À Paris dans chaque faubourg」は直訳すると「パリではどの街角でも」のような意味で、作詞は、映画の脚本と監督を手掛けたルネ・クレール、作曲はモーリス・ジョベールです。ちなみに映画の原題は、7月14日、つまりフランスの革命記念日のことで、この映画につけられた邦題をきっかけに、以降日本ではこの日をパリ祭と呼ぶようになりました。



# by DegorgeRie | 2021-03-22 17:21

Ma petite valse

Ma petite valse(マ・プティット・ヴァルス/私の小さなワルツ・作曲Rie)の一部を動画にしました。場所は私の住まい、パリ20区のマール通りにあるアパートの中庭の階段です。
私はパリのアパルトマンの中庭が大好き。道路から一歩建物の中に入ると、別世界が広がっていて秘密の国に迷い込んだみたいな場所がたくさんあるんです。
そういえばかつて、パリのアコーディオニスト達は、アコーディオンをかついでアパルトマンからアパルトマンへ中庭を渡り歩き、流しのように演奏して回っていた時代があったそうです。かの偉大なるアコーディオ二スト、ジョー・プリヴァも駆け出しの頃はそうやってお金を稼いでいたらしいんですよね。アパルトマンの住人は中庭から響いてくる音色に耳を傾け、窓から投げ銭を投げていたそうで、古き良きパリの香りが漂ってきそうなエピソードです。
今後できれば「パリの中庭でアコーディオン」というシリーズで、いろんな場所で動画を撮っていきたいので、もし中庭に招いていただける方がいらっしゃいましたらご連絡ください。アコーディオン持って遊びに行きます。
Un extrait de ma composition ''Ma petite valse'' réalisé dans la cour de mon appartement de la rue de la Mare Paris 20ème.
Je cherche des cours dans Paris pour me filmer. Si la cour de votre appartement est disponible pour cela, contactez-moi, s'il vous plaît ♡


# by DegorgeRie | 2021-02-23 10:00 | 演奏動画

Moi, l'oiseau et la clochette

Même si j'ouvre les deux bras,
je n'arriverai pas à voler dans le ciel.
Mais l'oiseau qui vole
ne pourra pas courir par terre
comme moi.

Même si je me secoue
ça ne rend pas un joli son.
Mais cette clochette qui sonne
ne connait pas beaucoup de chansons
comme moi.

La clochette, l'oiseau et moi
Tous différents et tous bons.

( Misuzu Kaneko / traduction en français : Rie )

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わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように
地面をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし
みんなちがって、みんないい。

( 金子 みすゞ )

# by DegorgeRie | 2018-05-19 07:42

バルミュゼット東京2017

先日無事に50歳という節目の年齢を迎えました。
パリに来て15年目。
ここ数年ずっと心の中で温めておいたプロジェクト「バルミュゼット東京」が7月の開催に向けて動き出しました。

私の母が50歳になった時、家族を前に、食卓できっぱりとこう宣言しました。
「子育てがひと段落した今、長い間やりたかった事を始めたい」
私は18歳、高校を卒業したくらいの頃でした。
母はそれまで、自営業の父の仕事を手伝いながら家事をこなす、他人から見ればほぼ普通のどこにでもいる主婦でした。
それからの家での母は、家事以外の自分の時間はほとんど、床に広げた山の地図を眺めて過ごすようになり、土日を使って10年かけて日本全国に点在する百名山の山を残らず登ってしまいました。その母の心の中にあった、休火山から活火山へのスイッチの入りようと言ったら、情熱という言葉でも生ぬるいくらいの圧倒的な勢いでした。

そんな母の50歳からの人生の転換は私の心にも自然と影響を及ぼしていたらしく、1~2年前くらいから、50の年に何か新しい事をしたい、というマグマがふつふつと沸き上がってきました。
そしてある時、空の上にぽっこり「バルミュゼット東京」というアイデアが打ちあがったのです。

バルミュゼットとはミュゼット(20世紀初めにパリで花開いたアコーディオン中心のアンサンブルによる音楽)に合わせて踊るダンスパーティーのことで、フランスでは今も日常的に開かれています。私がかつて日本で恋に落ちたこのミュゼットという心搔きむしられる音楽は、本能的にダンスと密接に結びついているように感じます。
それは私がまだフランスに来る前のこと。女神山という豊かな自然に囲まれたところでみんなで焚火を囲んでいた時、アコーディオンでミュゼットを1曲弾いただけで、その場の空気の色が一瞬にして恋するピンク色に変わり、そこにいた女子全員が自然に輪になり手と手を取り合って踊り始める、という幸福な瞬間を経験したからです。
日本では、一般の人が気軽に楽しめるダンスというと、小学校で行ったフォークダンス、夏祭りで踊った盆踊りくらいで、プロや愛好家の人以外でダンスを楽しめる機会は日常的にそれほどありません。けれど、普通の大人だって音楽に合わせて手を繋いでくるくる踊る機会があってもいいですよね。吊り橋効果、なんて言葉もありますが、踊ることで感じるときめきはもしかしたら、新しい自分を発見したり、新しい恋に遭遇したり、想像もしていなかったような嬉しい出来事に一直線につながっているかもしれません。
パリの大人女子のように、日本の大人女子も気軽にパリのダンスを楽しめる空間「バルミュゼット東京」。
今後少しずつベールを脱いでいきます。どうぞお楽しみに!

Qui danse la valse?
C'est la valse qui danse!

誰がワルツを踊るんだい?
ワルツがダンスを踊るのよ!
# by DegorgeRie | 2017-03-15 08:15