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小さな空

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青空みたら 綿のような雲が
悲しみをのせて 飛んでいった
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた
こどもの頃を 憶いだした

夕空みたら 教会の窓の
ステンドグラスが 真赤に燃えてた
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた
こどもの頃を 憶いだした

夜空をみたら 小さな星が
涙のように 光っていた
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた
こどもの頃を 憶いだした

               小さな空/武満徹


この曲は武満徹さんが30代の頃に書かれた曲だそうです。
武満徹さんはかつて詩人になりたいと思っていたことがあったそうですが、
きっと、詩を詩としてでなく、曲として表現する道を選ばれたのでしょう。
この詩の中で個人的に好きなのは、「夜空をみたら小さな星が涙のように光っていた」
という部分です。
前回の記事に書いた遠藤奏恵さんの演奏をお届けすることができなくて残念ですが、
同じインストゥルメンタルの曲として、マリンバ2重奏の演奏をお楽しみ下さい。



                 
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by degorgerie | 2011-05-19 19:05

レンヌ市でのコンサートのご報告。

4月21日に行われたレンヌ市での東日本大震災チャリティーコンサート。
このコンサートの発起人であるいづみちゃん、企画運営に携わった音楽事務所の方々、そして何より見に来ていただいたレンヌ市のみなさんのご協力のおかげで、無事終了いたしました。
みなさんに感謝の気持ちでいっぱいであるとともに、このようなコンサートやイベントを通して、これからも被災者の方々の生活を微力ながら応援していきたいと思っています。

このコンサートの様子を含めて、東日本大震災の被災者の方々へ向けて、海外から届いた哀悼と応援メッセージの写真記録が、「世界の“絆”グラフ」をいう電子出版の形で刊行になりました。69の国と地域からの108点の電子写真が見られるそうです。「~いるそうです」と書いたのは、私のパソコンでは残念ながら容量の問題なのか、ダウンロードできず見られないのです。
他の人に聞いたら、問題なくダウンロードできているようです。無料ですので、もしよかったら見てみて下さい。
☆世界の‘絆’グラフ

また、コンサートの映像が仙台のインターネットテレビ局で現在配信されています。
「レンヌチャリティーライブ」という映像をクリックすると、この日の出演者の演奏が12分くらいの映像に編集されて見られます。この中で、ハーモニカ奏者の奈美ちゃんと一緒に演奏しているのは、満月の夕べという曲と上を向いて歩こうです。
この日は他に、となりのトトロ、いつも何度でも(千と千尋の神隠し)も演奏しましたが、お客さんの手拍子がとても温かかったです。

私達のあとにソロでピアノを演奏された遠藤奏恵さん。こういう素晴らしい音楽家の方とお知り合いになれたこと自体、私にとってありがたい事だったのですが、特に心を打たれたのは、武満徹さん作詞作曲の小さな空でした。奏恵さんは、この曲の詩を読むと、子どもの頃を思い出してどうしても泣いてしまうと楽屋でおっしゃっていました。この短い詩を自らフランス語に訳したものを、演奏の前に読まれていました。技術的に難しいというような曲ではないけれど、一番心にグッときたのは、やっぱり奏恵さんの思いが一番込められていたからなのかもしれません。
4月の終わりにパリ13区でもこのようなチャリティーコンサートに出演させていただいたのですが、その時には奏恵さんの小さな空の演奏と同時に、書道家の女性がこの詩をお客さんの前で書くというコラボレーションが行われ、とてもよかったです。
あとから、この書道家の方に、私達の、上を向いて歩こう、の演奏を聞いていて、すごく書きたくなった、事前に知っていたら書いたのに、とおっしゃっていただいてとても嬉しかったです。私は昔から書家に憧れていたので、いつか本当にそういうコラボレーションをさせていただく機会があったら光栄だと思いました。

レンヌでのコンサートではまた、ブルターニュ在住の音楽家、ヴェロニク・ピロンさんの尺八に感動しました。
アコーデオンのように音そのものは簡単に出せる楽器と、尺八のように音そのものを簡単に出すことができない楽器との圧倒的な違いに初めて気づきました。
全身から力をふりしぼり、魂をこめて音を出す楽器。
そこから奏でられる音楽はとても神聖なものでした。そして、尺八の音色は私にとって、北国の厳しい冬や山々から吹きつける冷たい風のイメージ。
日本人でなくてもこんな風に日本人の魂を感じる表現ができるというのは驚きでした。
私はアコーデオンを始めた頃から、パリのミュゼット、ピアソラのタンゴ、ジプシージャズといった音楽を本場の音楽のように演奏したい、と思いながらやっていますが、そんな境地には到底たどりつくことはできません。

私にとって音楽は、遠くに見える虹みたいなもの。
どこまで追いかけていっても虹のふもとにたどり着く事は決してないと思うし、もっと上手になりたいと一生思い続けながらするものなのでしょう。
☆アリティーヴィー 仙台発インターネットテレビ局
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by degorgerie | 2011-05-19 18:17

電気が足りようが足りなかろうが、やってはいけない。

ネットで頻繁にお話を聞いているうちにすっかりファン(?)になってしまった、京都大学原子炉実験所の小出先生。今回は、小出先生のインタビューを2つご紹介します。
まず、毎日放送が電力会社からの圧力も顧みずに2008年に放送したドキュメンタリー番組「なぜ警告を続けるのか」。いろいろな角度から取材編集されていて、本当に素晴らしい番組でした。今、ネット上でも話題になっていますし、見られた方が多いと思いますが、私もご紹介しておきたいと思います。

☆なぜ警告を続けるのか 京大原子炉実験所・"異端"の研究者たち


そして、数日前からビデオニュースドットコムで無料配信されている「第524回トーク・オン・ディマンド 原子力のこれまでとこれからを問う」の小出先生のインタビューもすごく内容が濃かったです。
☆ビデオニュースドットコム

このインタビューでは、ジャーナリストの神保哲生さんが鋭く小出先生の人生に切り込むような質問をしていて、先生の学生時代、歩んできた人生を垣間見ることができました。神保さんも小出先生のファンなのではないか、と勝手に想像しているのですが。。。
インタビューの最後に小出先生が言われたことが心に深く突き刺さりました。

私は1970年に原子力はだめだと思って、何とかやめさせようと思った人間です。
すでにそれから40年経ちました。
いつかこんな事故が起きると私は警告してきたわけですが、とうとう起きてしまいました。
何とか起きないように、起きる前に原子力を止めたいと願いつづけてきたわけですけれども、
私の願いは届かなかった。
こんなことになってしまって何とも言葉がありません。
ただ、こういう事故が現在進行中でもあるのにかかわらず、日本でまだ原子力発電所が
動いています。
なんで動いているかと言うと、夏になって停電したら嫌だからとか、電気は絶対必要だから
という人がどうも日本人には多いということらしいですね。
そのことに関して私はデータをつけて、すでに発言をしていますが、今現在即刻
原子力発電所を全部やめたとしても日本の電力供給に何の支障もありません。
ですから、やめるのがいいと私は思いますが、でも私はそのことも実はどうでもいいんです。
電気が足りようが足りなかろうが、原子力なんていうものはやってはいけないというふうに
私は思っているんです。

そういうふうに日本人の人たちが思えないというのにかなりの絶望感を持って
現実に向き合っているという状態です。

小出先生、どうか絶望しないで下さい!
そんな風に思っている日本人ばかりではありません!!
どうか私達を見捨てないで下さい。
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by degorgerie | 2011-05-04 08:01

福島の子どもたちの未来を願って。

福島出身のお友達が、福島の子どもたちを守るために一生懸命活動しています。
「20ミリシーベルト」撤回について、私もインターネットで署名しました。
チェルノブイリの子どもたちの映像は、本当に涙なくして見られません。
厚生労働省からの回答はゴールデンウィーク明けとのことですが、みんなの願いが届くことを祈っています。

☆チェルノブイリの子どもたちに何が起きたか。

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by degorgerie | 2011-05-03 20:30

清志郎さんの命日に寄せて。

今日、5月2日は忌野清志郎さんの命日ということで、今日は、彼が歌った数々の原発ソングの中から2曲アップします。
早いものでこの偉大なミュージシャンが天国に召されてからもう2年が経ってしまいました。
彼を初めて生で見たのは、、当時若者にとって最先端の場所だった東京湾岸エリアにあった、インクスティック芝浦というライブハウスでした。
私がまた20歳くらいで、デザインの専門学校に通っていた時です。
この頃、私はシオンというミュージシャンをきっかけに泉谷しげるさんのファンになり、彼のライブに初めて足を運んだ時に、清志郎がゲストで来ていました。
その後、泉谷さんの追っかけというくらいにライブに通い、泉谷さんの朋友である清志郎さんの歌も自然に聴いたり、ライブに出かけたりするようになりました。

1988年、RC サクセションが「カバーズ」という、全曲洋楽ヒット曲をカバーしたアルバムを製作し、8月6日の原爆の日に合わせて発売する予定でした。 しかし、彼らの所属する大手レコード会社、東芝EMI から発売を拒まれて発売中止となりました。それはもちろん、東芝が建設に関わる原子力発電所を非難する曲が収録されていたためです。発売中止にあたって、「素晴らしすぎて発売できません」という新聞広告まで出されたそうです。その後、別のレコード会社から終戦記念日の8月15日のこのアルバムが出されることになりました。今回の福島原発の事故をきっかけに、またこのアルバムの売り上げがのびているそうです。

また、同じ頃、清志郎さんは(公式には清志郎によく似た謎の人物ZERRYとされていましたが)1988年に結成して話題を呼んだ覆面バンド、タイマーズを結成して、やはり反原発、反核ソングなどを歌い、あちこちでゲリラライブをやって盛り上がりました。

3.11以降の今の世の中で聴くには、あまりにタイムリーすぎる曲の数々。
天国の清志郎さんはこの混乱の世の中をどんな風に見ているでしょうか。
もし彼が今生きていたら、何をするんだろうか、とふと想像してしまうのは、私だけではないと思います。

☆サマー・タイム・ブルース
お友達のカオリちゃんが、ライブバージョンをアップしてくれたので、私はカバーズのアルバムバージョンをアップします。清志郎さんが当時ファンだった高井麻巳子さん(元おニャンコクラブ)、そして泉谷さんがコーラスに参加しています。聴きどころは間奏のところの、三浦友和さんのセリフです。


☆原発賛成音頭
タイマーズで歌っていたこの曲。すごいと思うのは、このコンサート、その名も、福岡電気ホールという、九州電力のものと思われる会場で行われていること。今はもうこのホールはなくなってしまったようですが。お客さんも異常に盛り上がっている人と、かなりひいているような人が見受けられます。

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by degorgerie | 2011-05-02 16:44

パリのアコーディオニスト Rie のオフィシャルブログ


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