レンヌ市でのコンサートのご報告。

4月21日に行われたレンヌ市での東日本大震災チャリティーコンサート。
このコンサートの発起人であるいづみちゃん、企画運営に携わった音楽事務所の方々、そして何より見に来ていただいたレンヌ市のみなさんのご協力のおかげで、無事終了いたしました。
みなさんに感謝の気持ちでいっぱいであるとともに、このようなコンサートやイベントを通して、これからも被災者の方々の生活を微力ながら応援していきたいと思っています。

このコンサートの様子を含めて、東日本大震災の被災者の方々へ向けて、海外から届いた哀悼と応援メッセージの写真記録が、「世界の“絆”グラフ」をいう電子出版の形で刊行になりました。69の国と地域からの108点の電子写真が見られるそうです。「~いるそうです」と書いたのは、私のパソコンでは残念ながら容量の問題なのか、ダウンロードできず見られないのです。
他の人に聞いたら、問題なくダウンロードできているようです。無料ですので、もしよかったら見てみて下さい。
☆世界の‘絆’グラフ

また、コンサートの映像が仙台のインターネットテレビ局で現在配信されています。
「レンヌチャリティーライブ」という映像をクリックすると、この日の出演者の演奏が12分くらいの映像に編集されて見られます。この中で、ハーモニカ奏者の奈美ちゃんと一緒に演奏しているのは、満月の夕べという曲と上を向いて歩こうです。
この日は他に、となりのトトロ、いつも何度でも(千と千尋の神隠し)も演奏しましたが、お客さんの手拍子がとても温かかったです。

私達のあとにソロでピアノを演奏された遠藤奏恵さん。こういう素晴らしい音楽家の方とお知り合いになれたこと自体、私にとってありがたい事だったのですが、特に心を打たれたのは、武満徹さん作詞作曲の小さな空でした。奏恵さんは、この曲の詩を読むと、子どもの頃を思い出してどうしても泣いてしまうと楽屋でおっしゃっていました。この短い詩を自らフランス語に訳したものを、演奏の前に読まれていました。技術的に難しいというような曲ではないけれど、一番心にグッときたのは、やっぱり奏恵さんの思いが一番込められていたからなのかもしれません。
4月の終わりにパリ13区でもこのようなチャリティーコンサートに出演させていただいたのですが、その時には奏恵さんの小さな空の演奏と同時に、書道家の女性がこの詩をお客さんの前で書くというコラボレーションが行われ、とてもよかったです。
あとから、この書道家の方に、私達の、上を向いて歩こう、の演奏を聞いていて、すごく書きたくなった、事前に知っていたら書いたのに、とおっしゃっていただいてとても嬉しかったです。私は昔から書家に憧れていたので、いつか本当にそういうコラボレーションをさせていただく機会があったら光栄だと思いました。

レンヌでのコンサートではまた、ブルターニュ在住の音楽家、ヴェロニク・ピロンさんの尺八に感動しました。
アコーデオンのように音そのものは簡単に出せる楽器と、尺八のように音そのものを簡単に出すことができない楽器との圧倒的な違いに初めて気づきました。
全身から力をふりしぼり、魂をこめて音を出す楽器。
そこから奏でられる音楽はとても神聖なものでした。そして、尺八の音色は私にとって、北国の厳しい冬や山々から吹きつける冷たい風のイメージ。
日本人でなくてもこんな風に日本人の魂を感じる表現ができるというのは驚きでした。
私はアコーデオンを始めた頃から、パリのミュゼット、ピアソラのタンゴ、ジプシージャズといった音楽を本場の音楽のように演奏したい、と思いながらやっていますが、そんな境地には到底たどりつくことはできません。

私にとって音楽は、遠くに見える虹みたいなもの。
どこまで追いかけていっても虹のふもとにたどり着く事は決してないと思うし、もっと上手になりたいと一生思い続けながらするものなのでしょう。
☆アリティーヴィー 仙台発インターネットテレビ局
[PR]
Commented by saheizi-inokori at 2011-05-20 11:52
RIEさんの興奮とときめきが伝わってきます。
芸術家同士の出会いがプラグに点火して新しい感興を呼び起こしているのですね。
被災者へのシンパシーがガソリンかもしれない。
Commented by Rie at 2011-05-21 04:52 x
☆佐平次さん
素晴らしい音楽家の方々と同じステージに立たせていただいて
本当に幸せでした。興奮とときめき、だなんて恥ずかしいなあ。。。
佐平次さんの表現、芸術的ですね。
by degorgerie | 2011-05-19 18:17 | Comments(2)

パリのアコーディオニスト Rie のオフィシャルブログ


by Rie
プロフィールを見る